最終更新日 2025年1月8日
巣鴨コンサルティング代表、中小企業診断士の川元です。
ハウスクリーニングやエアコンクリーニングの業界の市場規模は、高齢者世帯や共働き世帯の増加により拡大を続けていますが、参入障壁の低さから事業者数も増えてきているのが実情です。実際に皆様の案件受注量は増えていますでしょうか?
この記事を読んでくださっているということは、現状の受注案件量に満足していないことと思います。
今回は当事務所が集客に悩むハウスクリーニング業者・エアコンクリーニング業者をご支援する際に用いる手法の一部も盛り込みつつ、具体的に集客改善のためにすべきこと4つのstepに分けて解説します。
競合のサービスと集客方法を調査

皆さんは自社のサービスの本当の魅力に気づいていますでしょうか?これが言えない事業者さんや、自社の認識している魅力とは別の魅力がお客さんに刺さっているパターンをかなり良く見ます。
実際に、当事務所でも何度かエアコンクリーニング業者様に仕事を依頼したことがあり、作業中によく会話をすると、客である私どもの目に映る業者さんの魅力を、ご自身でちゃんと言語化して認識されていないことが多いです。
これは同じ商圏で商売を行う競合他社のサイトや、口コミなどを徹底的に見ていくと、自社の強みや訴求すべきサービス内容は自然と浮かび上がってきます。
例えば、競合他社の提供可能サービスの中に、エアコンの分解清掃対応がないことが多く、自社では対応可能である場合、それは自社の打ち出すべき強みにもなるかもしれません。
競合企業の口コミ(Google マイビジネスなど)に愛想の悪さやが指摘されている場合、愛想良く自社で対応するように心がけるだけでも、立派な魅力ポイントとなります。
アピールするサービスの選定

自社の訴求すべきポイントを見つける方法として、競合他社のサイト情報などをくまなく調べ、自社にできていて他社にできていないことを探すことは先ほどお伝えしました。
他にも他社が訴求している内容が自社でも可能なことであれば、その打ち出し方を真似ることも一つの手段です。
競合がその内容をアピールし続けているということは、その内容がお客様にとっては魅力的であり、集客に役立っている可能性は十分考えられます。
例えば、競合他社が男性と女性の2人で訪問することを打ち出しており、それが女性の一人暮らしのお客様に安心感を与えており、評価されているとします。
その場合、自社でも同様の対応を行うために自社のサービス提供体制に変更を加えるなど、些細な工夫と発信が大きな市場獲得につながることがあります。
また商圏をよく知ることも大切です。例えば巣鴨エリアがサービス提供範囲であれば、大通り沿いを注意深く見ながら歩くと、鳩除けのネットや剣山が置かれている賃貸住宅の多さに気付くと思います。
自社のサービス提供エリアにどんな人が多く住んでいて、どんなことに困っているのかを徹底的に調べることで、「提供すべき」「アピールすべき」サービスが導き出されます。
ターゲットとすべき顧客を整理

ハウスクリーニングやエアコンクリーニングを行う事業者と一口に言っても、提供可能なサービスや得意とするサービスは各事業者で少しずつ違います。
ハウスクリーニングで軽掃除(キッチン掃除や窓掃除)等の特殊な技術を必要としないサービスが提供内容の中心である場合を考えてみましょう。
時間をかければお客さん自身で対処できてしまうため、時間があるリタイヤ後の高齢世帯ではなく、ターゲットは仕事で家事の時間が取れない共働き子育て世帯とすべきかもしれません。
一方で、エアコンの分解清掃やシロアリ等の害虫駆除が対応可能な場合は、どれも素人では対処できない内容なので、自ずとターゲットの考え方は変わってきます。
エアコンの分解清掃が提供可能であれば、築年数がある程度経った賃貸住宅の住人がターゲット。
シロアリ駆除が提供可能であれば、築年数がある程度経った、木造住宅がターゲットとなることが考えられますよね。
そうすると、上記のような住宅が集まっているエリアの方への認知度を上げるために、どうすれば良いか(どんな媒体で広告を行えばいいか)を考えることになります。
今はデジタル広告の設定次第で、細かな広告の出し分けが可能なので、ターゲットさえ決まれば、中小企業でも認知拡大のためにできることは大いにあります。
想定顧客への接触媒体を精査し発信

ターゲットがある程度見えてきたら、その人たちがどんなタイミングでハウスクリーニング業者やエアコンクリーニング業者に仕事を依頼したいと思うか、どうやって業社を調べるか、何で調べるか(PCやスマホなのか?はたまたチラシなのか?)を予想しつつ、既存顧客へ調査してみましょう。
エアコンが不調になった、カビ臭いと感じ始めた顧客をターゲットと考えると、直ぐにでも対処して欲しいと考えブラウザ検索で、「地名+エアコンクリーニング業者」などで調べることは想像できます。
その場合は検索広告とLPをセットで用意するなど適切なマーケティング施策が打てるようになります。
またリタイヤ後の老齢世帯がターゲットの場合に、若者向けのSNSに広告を流すというような的外れなマーケティング施策をしてしまうことを避けられるようになります。
アナログではありますが、現在でもサービス対象地域が限られる場合などは、チラシ広告やマグネット広告の利用が有効な場合も多いにあります。
最後に、発注いただいたお客様には毎回、
「どうやって調べて、自社を知ったのか?」
「発注いただいた決め手は何だったのか?」
を聞いてみることも怠らないようにしましょう。すべきことの精度が徐々に上がってきますよ!
まとめ
いかがでしたでしょうか?言われてみれば当たり前ですが、意識的に行ってなかったことも多数あったのではないでしょうか?
当事務所では、国家資格を持った経営コンサルタントである中小企業診断士が、ご予算に合わせて商圏の調査からマーケティング・セールス施策の立案・実行までお客様に寄り添いながらご支援しております。
中小企業や個人事業主向けのコンサルタントですので、お客様の資金や人員面を考慮して無理のないプランをご提案します。
初回は無料でご相談にのっておりますので、お気軽にご連絡ください。

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