最終更新日 2022年11月25日
本記事は特定商品の記事広告ではありません。
基本的には無料で使えるツールを用いたキーワード分析・選定手法を解説します。
あまり予算のない中でサイトを運用をしないといけない、中堅・中小企業のWEB担当者や経営層向けに本記事は執筆しました。
『WEBサイトを作ってもらったけど、あまり人が集まらない』とお考えであれば、本記事で紹介する方法で対象キーワード・サイトコンテンツを見直してみることをおすすめします。
目次
キーワード分析とは?
皆さんは業者にWEBサイト作成をお願いしたときに、
『こんなキーワードで上位表示させたい!』という要望を伝えて作ってもらいましたでしょうか?
いきなりデザインの話や、自社の事業の説明原稿の話に移ってしまいませんでしたか?
一般的に検索サイトを経由して、WEBサイトへはアクセスされるため、どんな検索キーワードで検索上位に表示させたいかを決めて、そこから逆算してサイトの内容を確定させていくことがWEBでの集客をする上で非常に大事になってきます。
この手順を省いてしまうと、とても綺麗で洗練されたデザインのWEBサイトを作ってもらっても、検索上位表示されずに誰の目にも止まらないというような結果に陥ってしまいます。
今回はどんな検索キーワードをターゲットにするかを決める為に必要な、キーワード分析の手法について解説していきます。
検索流入者の予測
まずはどんな人が自社サイトに来てくれたら、ビジネスに繋がりそうかを考えるところから始めましょう。
WEBサイトに来ほしい人物像が決まってくれば、その人が検索しそうな文言がターゲットとなるキーワードとして見えてきます。
以下のチェック項目を1つづつ確認して、いくつかキーワードを考えてみましょう。
(単一キーワードでも組み合わせキーワードでもいいですよ!)
もし同業種の上流工程の方がターゲットなら、専門用語をキーワード候補として挙げてもいいですが、他業種の人がお客さんだったりしたらそもそも専門用語は知らないので除外しないといけませんよね?
地場に根付いて、地元のお客さん向けにお店を出しているのであれば、その土地名(例えば『巣鴨 精肉店』)を候補とするなど、この質問を考えることでキーワードの大枠が固まってくるかと思います。
検索で何かを調べるということは、何かしら『解決したいこと』『知りたいこと』があるはずです。
これを明確にしておくと、お客さんの検索しそうなキーワードを予測する上でヒントになります。
具体的に購入を検討している段階の人なのか、まだ迷っていて情報収集している段階の人なのかや、お客さんの属性に関係がありそうなら、リアルな時間帯(早朝に検索しそうなのか、夜に検索しそうなのか)などを明確にしておきましょう。
具体的に検索で来てほしい人の像と、どんなキーワードで検索されそうかアタリが着いたら、有効(月間検索数がそれなりにあるか?など)なキーワードなのか、次に解説する方法で組み合わせ方も含め調べてみましょう。
組み合わせの立案
例えば『自動車』や『不動産屋』のようなキーワードは、ご自身のビジネスに関係あって選定したとしても、かなり大きなキーワードであり検索上位が大企業サイトや大手販売・仲介サイトで占められています。
そのため、これから作成するサイトが、上位に表示される見込みはかなり薄いと言えます。
そこで、有名な巨大企業ではないのであれば、『核となるキーワード+他のキーワード』の組み合わせを考えることで、検索上位を狙うことが大事になってきます。(『不動産屋 賃貸 中野』のように)
以下は代表的な組み合わせキーワードの要素ですので、参考にしてみてください。
種類 | 検索される場面 | 具体例 |
---|---|---|
ブランド名 | ブランド認知度が高い場合 | 『中古車販売 カローラ』 |
地名 | 商圏が限られる店舗ビジネスなどの場合 | 『豊島区』『池袋』 |
評価 | 評判を知りたい場合 | 『おすすめ』『評判』 |
機能 | 顧客側で付いていて欲しいと希望する機能がある場合 | 『洗濯機 乾燥機付き』 |
課題 | 大きな問題を抱えていて困っている場合 | 『鳩 駆除』『水道 詰まった』 |
販路 | 購入方法に指定がある場合 | 『通販』『店舗』 |
使える無料ツール
ここまでの手順で候補に上がってきたキーワードや、その組み合わせが実際にどのくらい検索されているのかは、無料ツールである程度把握することができます。
以下で紹介するツールを利用して、どのキーワードが有効そうか調査してみましょう。
・ラッコキーワード
googleのサジェストで出る組み合わせなど、一定の検索がされている組み合わせを調査するのに便利です。
検索窓で『ラッコキーワード』と打てば、直ぐにヒットします。
核となるようなキーワードを打つと、以下の画像のようにキーワードの組み合わせを表示してくれます。
・キーワードプランナー
Google広告についている機能で、具体的な月間の検索ボリュームや、競合性の調査・広告費の見積りを以下画像のように表示してくれます。
利用するにはGoogleの広告アカウントの登録が必要ですが、実際に広告出稿していなくても使えるので、今後広告出稿したくなったときのために、学習しておく意味合いでも登録しておくことをおすすめします。
Google広告→ツールと設定→プランニング→キーワードプランナー
にて利用可能です。
・Googleトレンド
こちらは検索ボリュームの比較や、時系列分析に便利です。登録不要で使い方もとても簡単です。
下の画像のように、データの分析が可能です。
https://trends.google.co.jp/trends/?geo=JP
・UberSuggest
日々の検索の中で、競合のドメインパワー(簡単に言うとサイトの信頼度)やキーワードの検索ボリュームが分かります。
Google Chromeの拡張機能ですので検索ブラウザはChromeを使う必要があります。Chromeウェブストアから機能追加ください。
機能追加すると、検索画面の横に下の画像のような分析画面が表示されるようになります。無料版でもかなり有効な情報が取れます。

競合分析
特定したキーワードでどんな競合がいるのかを調べることも大切です。調査方法としては以下が挙げられます。
・検索順位の確認
トップページに表示されないと殆ど見られないことを念頭に置いて、ブラウザのシークレットモードで決めたキーワードを検索してみましょう。
大企業サイトや大手予約サイトなどが検索上位に4つや5つもあるようであれば、競合が強すぎるので別のキーワード候補を探すことも大切です。
※シークレットモードでないと、自分の検索履歴に最適化された検索結果となり正しく調査できません。
※地域情報については除外出来ず、検索結果に影響を与えてしまいますので、あくまで参考順位として捉えましょう。
・ヒットしたページ数を確認
決めたキーワードで検索した場合、検索窓の直下に表示されるのヒット件数が100万ヒットを超える場合は、競合の多さから、多少難易度が高いと考えた方がよいです。
競合が多いまたは強力である場合は、再度当ページの上段の手順からやり直して、新しい検索キーワード候補を見つけ直してみましょう。
最後に
WEBサイト自体を構築する前や、サイト内コンテンツを作成する前の手順として、参考にして頂けますと幸いです。
WEBサイトを作ってくれる業者は、サイトを作るプログラミング的なプロではあってもSEOなどのプロではないこともあります。(もちろんそうではなく、セットで対応できる業者さんも居ますが)
もし不安があるようでしたら、是非サイト構築やコンテンツ作成を外注する前に当事務所にご相談ください。
あなたの会社の経営方針の助けになるような、WEB活用戦略の策定をご支援します。
もう既にサイト作成をしてしまった後でも、次善策を練るお手伝いをさせて頂きますので、お気軽にお問い合わせください。
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