最終更新日 2024年10月21日  

こんにちは、中小企業診断士の川元です。

IT導入補助金の申請時に必須となった、「みらデジ経営チェック」。

そもそも「ミラデジとは何?」という方も多いかと思います。(本当は「みらデジ」が正解です!)

今回は企業がデジタル化を推進する上で役立つ「みらデジ」や「みらデジ経営チェック」について解説します。

こんな方におすすめ

IT導入補助金に申請したいが、「みらデジ経営チェック」とは何か分からない方

デジタル化やIT化を推進したい方

みらデジとは?

みらデジとは、中小企業庁が運営する、中小企業等のデジタル化をサポートするポータルサイトです。

みらデジには主に以下三点の機能が用意されています。

①みらデジ経営チェック:経営課題やデジタル化の取り組み状況を可視化

②リモート相談:みらデジ経営チェックの結果をもとに、デジタル化のリモート相談が可能

③事例集等の情報提供:補助金等の支援策やデジタル化のヒントとなる情報の収集が可能

調査をする際に、ミラデジと全てカタカナで検索で打ってしまうと、ブラウザ検索などでは途端に出てくる情報量が少なくなってしまいます。

細かいですが、正しくは「みらデジ」ですので注意しましょう!

みらデジ経営チェックとは?

チェック

みらデジ経営チェックとは、みらデジのサイト上で無料提供されている、オンラインチェックツールです。

簡単な質問に答えていくと、同業種・同地域の事業者と比較した経営課題やデジタル化の取り組み状況が可視化されます。

自社の取り組みの中で、他社より進んでいるものや遅れているものが明確になり、何から手を付ければよいのか優先順位を付ける助けとなります

設問事項は以下の5つの項目となります。

  • 経営者としての夢/ビジョンについて
  • 経営上の課題について
  • ITツール/デジタルサービスについて
  • 経営やデジタル化に対する取り組み状況や意識について
  • 経営課題の解決方法について

GbizIDと連携することで、基本情報が自動入力されるので、ぜひ連携してからチェックを開始してみてください。

なおチェックを受けると、結果をもとにした専門家への無料相談が可能となります。

業務のデジタル化を推進したい方は一度利用してみてはいかがでしょうか?

みらデジ経営チェックの始め方

みらデジ経営チェック自体は、みらデジのサイトからすぐに始めることが出来ますが、IT導入補助金の要件を満たすために実施する場合は、「gBizIDプライムアカウント」の取得が事前に必要です。

こちらのサイトから取得可能です。代表者がマイナンバーカードをお持ちであれば、オンライン申請により最短で即日発行可能ですが、お持ちでない場合は郵送手続きとなり1~2週間の期間が必要になります。

発行までの必要期間を考え、早めに手続きをしておくようにしましょう。

gBizIDには「プライム」「メンバー」「エントリー」の3種類のアカウントがありますが、ここで必要になるのは「プライム」のアカウントになるので間違えないように注意しましょう。

みらデジ公式サイトより https://www.miradigi.go.jp/

1.新規登録

上のみらデジのサイトから、まずは新規登録を行いましょう。バナー上部にある「ログイン/新規登録」への遷移ボタンから進めましょう。

新規登録の際に、事前準備で取得したgBizIDアカウントとの連携を行うことを忘れないようにしましょう。

2.ログイン後チェックを開始

ログイン後マイメニューから経営チェックを開始しましょう。

サイト更新で画面構成が変わることがあるかもしれませんが、経営チェックは主要機能なので分かりやすい所に案内があると思います。

指示に従い、チェック項目への回答を進めましょう。全て回答し、チェック結果を見ることが出来れば、経営チェックは完了です。

みらデジ経営チェックとIT導入補助金

IT導入補助金の通常枠の申請においては、みらデジ経営チェックの実施が必須要件となっています。

チェックの結果を参考に、IT導入補助金を使って購入する対象は、優先度の高い課題解決に役立つかぜひ確認してみてください。

またIT導入補助金のインボイス枠とセキュリティ対策推進枠の申請においては加点項目となっています。

企業向けの補助金は、審査を経て不採択になる可能性があるものが大半です。不採択になる可能性を減らしていく為にも、加点項目とされる要件を出来る限り多く達成していくことが、補助金の申請においては不可欠です。

みらデジ経営チェックのように、短時間の努力で加点項目を満たすことができるものは、他の多くの補助金申請をする企業も実施してくるものと考え、差をつけられない為にも実施しておくようにしましょう。

まとめ

今回はみらデジに焦点を当てて解説しましたが、他にも行政は多数の経営支援ツールを用意しており、少しづつ情報収集を行い知っておくことは、経営の大きな助けになることと思います。

またみらデジとIT導入補助金の関係を理解しておくことは、行政の用意してくれている経営支援(補助金など)を最大限活用するためにとても重要となってきます。

当事務所では、会社に適した補助金の活用プランの策定から申請実務の支援、交付決定までのサポートなど一気通貫で補助金活用のご支援をしております。

補助金申請のご依頼に対しては、補助金申請支援の経験が豊富かつ、事業計画書の作成に長けた、金融機関出身の中小企業診断士がリーズナブルな価格でご担当いたしますので、安心してご相談ください。

当事務所は国家資格保持者・金融機関勤務経験者しか在籍しておらず、経験の浅い新卒社員などをコンサルタントとして担当させることは決して致しません。

全力で皆様の会社に最適な補助金活用策の立案・実現をご支援します。 お悩みであれば、ぜひ一度ご相談ください。


川元 芳晃(かわもと よしあき)

巣鴨コンサルティング代表。中小企業診断士(経営コンサルタントの国家資格)。 金融機関とベンチャー企業での経営企画/マーケティング部門での勤務経験から、中小・ベンチャー企業の資金調達/資金繰り改善/デジタルマーケティングを駆使した集客改善支援を得意とする。