最終更新日 2023年1月9日  

ホーム » デジタルマーケティング » WEBマーケティング » 葬儀場・葬儀社・斎場が自社でやるべきWEB集客手法〜具体的なデジタルマーケティング施策解説〜

今回はWEB集客が効果的な業種業界として、葬儀業界を取り上げ、効果的と考えられる自社で行えるデジタルマーケティング施策を解説します。

「安定した既存の集客ルートがあるから、新しいことなんかやらなくていい」とお考えの方もいらっしゃると思います。

しかし葬儀業界とデジタルマーケティングの相性はとても良く、大手企業はデジタルマーケティングに長けた人材の採用に注力し始めています。

実際にデジタルマーケティングコンサルとして働いてきた私の目からも、これほどデジタルマーケティングが役立つ業界はあまりないと感じています。

ぜひ他社に遅れを取らないためにも、本記事を読んでできることから始めてみてください。

なぜWEB集客との相性がいいのか?

誰に相談していいか分からない

疑問

ご葬儀を手配することは人生において、何度も訪れることではなく多くの方にとって初めての経験であり、慣れている人は多くありません。

大抵の場合、親の葬儀を手配しなければいけないが、身近で葬儀を経験したことがある人は親くらいである、という方が相当数いらっしゃることが予想されます。

しかし親の葬儀を用意するために、今にも亡くなりそうな親に聞くというのが難しいことは、想像できます。

上記のような方々は「どんな手順で誰に連絡をすれば良いのか?」「事前にどんな準備が必要なのか?」「どんなタイプの葬儀を用意するのが良いのか?そしていくらかかるのか?」分からないことだらけですが、かつ身近に相談できる人がいないという状況に置かれてしまいます。

そんな方がまず調べる方法として、WEBで基本的な知識を得た上で、ある程度希望する形式に対応してくれそうな、故人の地元の葬儀社を探して相談するという流れが考えられます。

このように人に聞きづらいデリケートな分野ほど、最初のお客様とのタッチポイントはWEB上になりやすい傾向にあります。

そのため、そのような方が知りたいと考えられる情報を先回りして自社のサイトやビジネスブログで発信してあげることは、皆様の会社を知り・選んでいただくための有効な手段となり得ます。

事前に準備をしている人が少ない

故人の方と遠隔地に住んでいたり、疎遠にしていたりする場合や、すぐに亡くなることが予想できていなかった場合など、ご遺族の方がしっかりとご葬儀の準備をできていないことは少なくありません。

急遽手配しなくてはいけない場合、現代の多くの方はまずインターネット検索に頼り、業者の選定や予算の計算を行うことになります。

そのような緊急性が高く困っている方にリーチするためにも、自社のサイトが検索された時に上位にくるようにSEO対策を行い準備をしておくことは、集客を行う上で極めて重要といえます。

またそのような緊急性の高い方が検索しそうなキーワードで、検索広告(リスティング広告)を打っておくことも有効であると考えられます。

現代では広告を打つのに必要な予算は大きく下がっており、中小企業でも可能な水準になってきました。月数万円から試しに広告を打ってみることは可能ですので、試してみてはいかがでしょうか?

ポータルサイトの存在を多くの人が知らない

ポータルサイト

飲食店や美容室のように、ほとんどの店舗が登録しているような巨大なポータルサイトが明確にあり、かつ多くの人に認知されている場合、お客さんはそのようなサイトに訪問してから、自分に合っているお店を探します。

しかし葬儀業のように、ポータルサイトがあったとしても、まだ多くの方が知っているというような状況に無い業界においては、自社のWEBサイトを充実させて集客手段として確立する意義は大きいと言えます。

未だに「地名 葬儀屋」のような検索による、葬儀業者が行われているのが現状です。

このような状況下では、自社のWEBサイトのSEO対策をきっちり行い「自社の対象とする地域名+葬儀屋」などの検索ワードでの順位を上げることは集客を行う上で効果的です。

葬儀社が実行すべき具体的施策

自社HPからの情報発信

WEBサイト

どんなプランの葬儀を行なっているのか、いくらでできるのか、送迎はしてもらえるのか、など検討している方が知りたい情報を完結にまとめて発信することは最低限の基本として大切です。

そのような情報にアクセスしやすいように、サイト内の導線を整えてあげることも非常に大切になってきます。

サイト内に式場の写真を豊富にアップロードしてあげることで、さらに検討している方は具体的にその葬儀場で葬儀する姿を想像しやすくなるため、受注の後押しとなります。

かなり基本的で当たり前のことですが、あまりできていないサイトはまだまだ数多くあります。

特にサイト内の導線があまり整理されていないサイトは多く、自社で作成していたり、あまり知識のない制作会社に依頼すると、この部分の不十分さに気づかないままサイトを公開してしまっていたりします。

WEBサイトのデザインは確かに大切ですが、目的はビジュアルの綺麗なサイトを作ることではなく、受注をとれるサイトを作ることであるのを忘れてはいけません。

自社のサイトを見て、もしかしたら導線が悪いのかもしれないと思った方はぜひ当事務所のような外部専門家の目を通してみてはいかがでしょうか?

Googleマイビジネスへの登録

「地名+葬儀場」での検索を行うと最近のGoogle検索結果では、下の写真のようなその地域に存在する店舗とその地図の情報が検索上位に出てくることがあります。

「巣鴨+葬儀場」でのGoogle検索結果より

これはGoogleマイビジネスというサービスに登録して(無料でできます)、評価が上がってくると上位に表示されるようになってきます。

その地域で葬儀場を探している人という、非常にお客さんになりやすい層へのリーチが可能ですので使っていないという方はぜひ利用してみてください。

店舗ビジネスにおいては、近年非常に重要な周知・集客の手段となっています。

Googleリスティング広告の出稿

リスティング広告

前述のWEBサイトによる情報発信と、後ほど解説するブログ記事の定期投稿による施策によってSEO対策を行なっていくと、WEBサイトの検索順位はじわじわと上がってきます。

必ずこのような中長期的にみた施策は必要になってきますが、それまでの間も集客はしていかなくてはいけないと思います。

そこで短期的に始められ、かつ継続的に受注を獲得する手法としては、葬儀業界の場合はGoogleのリスティング広告(検索連動広告)の利用が有効です。

Googleリスティング広告とはこれまでの記事でも紹介してきましたが、特定の検索キーワードに対して広告を打つと、そのキーワードを検索した時に上位部分に広告が表示されるというようなものです。

地域性や、提供している葬儀形態などによりカスタマイズの工夫は必要ですが、「地域名+葬儀場」などの検索キーワードに対して広告を打つと有効に機能すると考えられます。

現代のデジタル広告は代理店に頼まなくても、ご自身で出稿の設定をすることができることから、膨大な代理店手数料は発生せず、中小企業でも払える数万円〜数十万円で安価に出し始められます。

当事務所では、デジタル広告の出稿方法の社員教育なども提供しています。

永続的に広告代理店に代行手数料を支払うのではなく、自社で広告の運用実務を回していける体制作りのために投資してみてはいかがでしょうか?

最初は当事務所のようなコンサルタントの研修費用が一時的にかかりますが、長期的な目で見たら代理店を使うより安い投資で自社にノウハウを蓄積しながら集客していけます!

どうしても社員数が少なく、広告戦略の立案から運用まで外部に全て任せたいということであれば、当事務所はご希望に合わせて代理店のような形でお力添えすることも可能です。
遠慮なくご相談ください。

ブログ記事の定期投稿

以前当事務所の経営情報ブログ記事でも取り上げた、コンテンツSEOという手法です。今時ブログ?と思われる方はぜひリンクの記事をお読みください。日記のようなブログを書くように言っているのではありません。

この施策は時間はかかりますが、コツコツとサイトを見る人にとって役立つ情報を発信し続けていれば、じわじわと自社サイトの検索順位が上がったり、検索表示されるキーワードの数が増えたりしていきます。

葬儀の際に、何も知らないで準備をしなければいけない人たちにとって心強い情報源となり、信頼につながり結果として受注につながることも考えられます。

故人の預金は、銀行によって一時凍結されるので葬儀代のために引き出すことが簡単にはできないなど、知っておき準備しておかないと困るような情報を先回りして発信するなど、数々の葬儀を見てきた皆様だからこそ知っている情報を発信してみてください。

SEO対策の本質は、人の役に立つ情報を発信しつづけることであり、テクニカルな小手先のSEO技術よりも大切になってきます。

最後に

コロナ禍により、家族葬のような小規模なご葬儀を希望する方が増えるなど、業界としても変化が起きていることと思います。

そんな時代の変化の中で、集客手法だけは旧来的なものだけで通じ続けるということは決してありません。時代や人の行動の変化に合わせて企業の施策も変化を加え続けていかなければいけません。

デジタルマーケティング施策は、広告代理店を通さなくてもできるものばかりです。

そういった意味では、新聞やテレビのCMでしか広告枠がなく、広告代理店に中小企業では払えないレベルの金額を投じるしか周知の方法がなかった時代と比べると、かなり中小クラスの企業にとって良い時代になってきたのかもしれません。

WEBやSNS広告の普及により数万円〜数十万円用意できれば、いろんな施策を試せる時代になりました。

しかし、自分で勉強して一番良いやり方を見つけるのは、時間もかかります。

経営者として、お客さんと向きあう時間や事務処理の時間が多く、なかなか集客施策を考えたり、勉強する時間がないという方はぜひご相談ください。

最適な施策をご提案し、一緒に実行しながら、最終的に皆様の会社だけでまわしていけるような集客手段を構築いたします。

また当事務所では補助金の申請支援などWEB集客以外の分野でも経営支援を行なっております。
ご要望に応じて、新しい設備投資の費用を補助金で賄うご提案なども可能です。
お客様の会社にとって最善の施策をご提案いたしますので、経営のお困りごとがありましたら、ぜひ気軽にご相談ください。